「いのちの伝承」「原爆忌」のご案内

いのちの伝承2015~絶対平和を貫くために~


今年はオキナワの地上戦から70年。
ヒロシマ、ナガサキへの原爆投下から70年。
世界を巻き込んだすさまじい闘いが、
一旦終息して70年を迎えます。
そして、骨の髄まで悲惨を味わった
「戦争は二度としない」という誓いを立ててから、
70年になります。

しかし、70年は、苦しみを忘れる、痛みが薄れる、
悲しみが消え去る歳月でもあります。

現に私たちの周りは「不戦の誓い」を忘れ、
再び「戦う体制」を整えつつあるのです。

現に私たちの周りは「不戦の誓い」を忘れ、
再び「戦う体制」を整えつつあるのです。

真実を伝えること、判ること、
死者を悼むこと、黙っていないこと……
それがいま、必要です。

だから、神宮寺はねばり強く、
「伝える」ことを実践します。

今年も「いのちの伝承」が始まります。


プログラム1, 丸木美術展「アウシュヴィッツの図」展覧  期日:8月1日(土)~8月7日(金)

アウシュヴィッツの図


-丸木美術館「アウシュヴィッツの図」解説-

ワルシャワに飛び、乗りかえてクラコフに着く。
1泊してタクシーで西へ走る。
淡い緑の起伏。草原か、麦畑か。
チェコスロバキアとの国境近く、この地帯は少し低い。

「"アウシュヴィッツ"はドイツの言葉。
 ポーランド語で"オシフェンツム"と呼んでください。」

やさしげな若者は言いました。

ヒットラーの命令でヨーロッパの29ヶ国から、
集めて運ばれたユダヤ人。
アウシュヴィッツだけで400万人が殺されました。
はじめは機関銃で、一度にもっと大量にと、
毒ガスに変わったのだという。

ガラスを取られた眼鏡の山が展示されていました。
髪の毛の山がありました。
金髪、栗毛、白髪。
その中に赤いリボンをつけた子供の髪がありました。
人間の髪で作った織物が飾ってありました。
当時のヒットラー政府は、ドイツの家庭に配給したという。
ギプス、杖、靴の山。

これらをはぎとられた人たちは
ガス室に入れられたのです。

ふりだした雨は、たちまち、しとどに濡れて流れ、
処刑台、首つり台のあたりは早や、
夕暮れせまるにぶい明るさの中に包まれていました。

●丸木位里/丸木俊 画≪アウシュヴィッツの図≫1977年
 丸木美術館蔵 縦3.4m×横16.1m

丸木夫妻
「アウシュヴィッツの図」制作直後の丸木位里/俊画伯
(1977年・「アウシュヴィッツ図録」より転載)








入場料:無料
場所:神宮寺アバロホール
お問い合わせ:0263-46-1611 (神宮寺)

参考:丸木美術館オフィシャルサイト
http://www.aya.or.jp/~marukimsn/index.htm
※リンク先が新しいウィンドウで開きます

プログラム2, 原爆忌  期日:8月2日(日)午後3時~
 ●講演「アウシュヴィッツが語りかけるもの」
 ●対談「ドイツと日本―平和のとらえ方」

●講演:「アウシュヴィッツが語りかけるもの」
 講師:ユーデット・ヘーネ
 (IYMC教育プログラム部門代表・ARSP代表)
 通訳:赤池美香

●対談:「ドイツと日本―平和のとらえ方」
 ユーデット・ヘーネ×高橋卓志

ユーデット・ヘーネ:Judith Anna Hoehne
1982年生まれ。国籍=ドイツ。ドイツ・レーゲンスブルグ
大学&ポーランド・ワルシャワ大学卒業。政治学&社会
学専攻。人文科学修士。
2009~2011ベルリンの社団法人「Forced Labor」に勤務。
2012~オシフェンチム/アウシュヴィッツにあるIYMC
(International Youth Meeting Centre=国際青少年
交流の家)教育プログラム部門副代表。
ARSP(Action Reconcilation/Service for Peace=平和
のための償いと行動)代表。

ユーデット・ヘーネ+高橋卓志
ユーデット・ヘーネ+高橋卓志
2015年3月1日 オシフェンチム/アウシュヴィッツIYMCにて

プログラム3, 鎮魂~追悼コンサート 期日:8月2日(日)午後6時~  ※要予約 0263-46-1611
         演奏:辻幹雄 うた:おおたか静流 ピアノ:渋谷毅

●献灯
●演奏:辻幹雄(11弦ギタリスト)
 組曲「春のゆくへ」~アウシュヴィッツ・レクイエム
 朗読とギター「長崎の鐘」(詩・永井隆)=初演
 朗読:おおたか静流 ギター:辻幹雄

●うた:おおたか静流
 アンネフランクに捧げる歌「DIARY」 他

●ピアノ:渋谷毅

辻幹雄(つじみきお)
辻 幹雄(つじ みきお)
1951年秋田県生まれ。1983年11弦ギターと出会う。
1991年ニューヨーク・カーネギーホールでのリサイタルで国際的評価を受ける。原子野の歌人として知られる永井隆博士の長詩「長崎の鐘」の楽曲化に挑戦し、最近完成。初演のツアーに神宮寺「原爆忌」が含まれる。
・辻幹雄オフィシャルサイト
http://homepage1.nifty.com/41record/
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おおたか静流
おおたか静流(しずる)
七色の声を駆使し、天と地をつなぐ「歌者/うたしゃ」の血を受けつぐスーパースター。
今回は2010年、アムステルダムで初演したアンネフランクに捧げる「DIARY」を歌うとともに、永井隆博士の「長崎の鐘」を朗読する。
・おおたか静流オフィシャルサイト
http://www.songbirds.ne.jp/sizzle/
※リンク先が新しいウィンドウで開きます

渋谷毅(しぶやたけし)
渋谷 毅(しぶや たけし)
1939年生まれ。1960年代後半より映画、CMの作曲家として数多くの作品を手がける。おおたか静流をはじめ、浅川マキ、金子マリなどのヴォーカリストが絶大の信頼を寄せるピアニストである。HNK-TV『ピタゴラスイッチ・フレーミー』の作曲など幅広く活動。

 
 

全てのプログラムのお問い合わせ先:0263-46-1611 (神宮寺)

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