「いのちの伝承」「原爆忌」のご案内

いのちの伝承2016~奪われた野にも春は来るか~


今年の「いのちの伝承」は、
1920年代、韓国併合時代の詩人・李相和(イ・サンファ)の
詩「奪われた野にも春は来るか」を問いとして、
朝鮮半島、オキナワ、ヒロシマ、
ナガサキ、チェルノブイリ、フクシマを結びます。

そして「奪われた野」とは何か、
「春は来るか」を考え、それに対する答えの模索に、
韓国人写真家・鄭周河さんが撮った
「南相馬」を展示し、解題します。



丸木美術展 「原爆の図」「沖縄戦の図」展覧 8月1日(月)~8月9日(火)

原爆の図《虹》



-丸木美術館「原爆の図 第4部《虹》」解説-

全裸のからだに軍靴と剣だけをつけた兵隊。
手を折り、足をつぶした若い兵隊。
病兵は、破れた皮膚に毛布をかぶって逃げまどいました。

音ひとつない、シーンと水を打ったような瞬間…
気の狂った兵隊が天をさして、
「飛行機だ、B29だ」と叫びつづける。
どこにも飛行機の影はないのです。
傷ついた馬が、狂った馬たちが暴れまわるのでした。

日本を爆撃にきたアメリカの兵士が
捕虜になってヒロシマの兵舎に入れられていました。
原爆は敵も味方もなく殺してしまいます。
二人の兵士は手錠をはめられたまま、
ドームわきの路上に倒れておりました。

上空高くまで吹きあげられた煙とほこりが、
雲を呼び、やがて大粒の雨となって、
晴天のまっただなかに降りそそいだのでありました。

そして暗黒の空に虹が出ました。
七色の虹がさんさんと輝いたのでありました。

丸木位里/丸木俊 画「原爆の図 第4部《虹》」1951年
 

チビチリガマ
「チビチリガマ」(部分)



入場料:無料
場所:神宮寺アバロホール
お問い合わせ:0263-46-1611 (神宮寺)

参考:丸木美術館オフィシャルサイト
http://www.aya.or.jp/~marukimsn/index.htm
※リンク先が新しいウィンドウで開きます

鄭周河 写真展  8月1日(月)~16日(火)

鄭周河(チョン・ジュハ) 写真家
1958年、韓国・仁川に生まれる。
ドイツのケルン芸術大学で学士と修士の学位を得る。
ドイツ、アメリカ合衆国、日本など
各国で個展およびグループ展を開く。
写真集として『大地の声』(1999)、『不安、不-安』(2008)、『西方の海』(2011)などがある。
現在、韓国の百済芸術大学写真科教授。

鄭周河 ©鄭周河

原爆忌 8月6日(土)午後4時~  ※要予約 0263-46-1611

‣対談:「美しさ」と「過酷」 16:00~17:00
鄭 周河 × 高橋 卓志

‣献灯 17:00~17:30
挿入歌:「願い」=門馬 よし彦

‣ギャラリートーク 17:30~19:00
徐 京植(作家)× 高橋 哲哉(哲学者)

‣コンサート「Remember 3.11」19:00~20:00
門馬 よし彦(シンガーソングライター・浪江町出身)
遠藤 清次(医師・南相馬「絆」診療所院長)
鶴島 綾子(管理栄養士・南相馬「絆」診療所院長)

門馬 よし彦
門馬 よし彦

全てのプログラムのお問い合わせ先:0263-46-1611 (神宮寺)

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